野球肩が治らないのはなぜ?痛みが続く原因の解説とセルフケアを紹介

「野球肩の痛みが改善しない」
「自宅でできるストレッチなどを知りたい」

野球肩だからといって、ただ安静にするだけでは回復しないケースもあります。野球肩を引き起こす背景には複数の要因が関係しており、それが症状として現れた結果、肩の痛みやパフォーマンスの低下につながります。

そのため、肩の組織回復に必要な安静期間と、プロトコルに沿った投球開始までの期間を適切に設定することが大切です。本記事では、野球肩が治らない原因と対処法をご紹介します。

この記事でわかること
  • 野球肩が治らない原因
  • 野球肩の症状別対処法
  • 整体院での治療が必要なケース
  • 自宅でできる野球肩のセルフケア
整体師 橘

安静期間中のモチベーション維持にも注意しなければ、指示を無視して投げてしまい、再発を繰り返す可能性もあります。

そのため、肩の安静期間に取り組めるトレーニングや、別部位のサポートによってモチベーションを維持させる配慮も大切です。

目次

野球肩が治らない理由

野球肩が治らない要因には、野球肩の病態だけにとらわれて、根本原因まで解決できていないことが関係しています。ここでは、野球肩が治らない理由について詳しく解説します。

整体師 橘

野球肩を改善するには、症状が発生している原因を正しく理解したうえで、適切な安静期間と投球開始までの期間を守ることが大切です。

野球肩とは

野球肩とは、特定の病名を指すのではなく、投球動作によって肩に生じるさまざまな障害をまとめた総称です。

主に投球の繰り返しによる「使いすぎ(オーバーユース)」が原因ですが、それだけではありません。体幹や股関節の柔軟性不足を肩の動きで補おうとする誤ったフォームでの投球が、肩関節や周囲の組織に過剰なストレスを与え、炎症や損傷を引き起こします。

野球肩の初期は、ちょっとした違和感程度で、すぐに改善する傾向があります。しかし、その違和感を放置して投げ続けると、さらに重症化し、日常生活にも支障をきたす可能性もあるため注意が必要です。

肩に違和感がある際には、単なる肩の痛みと軽視せず、早期にフォームの修正や全身のコンディショニングを含めた包括的なアプローチを実施しましょう。

野球肩を治すには原因の応じた対処法が大切

野球肩を治すためには、ただ安静にするだけでは不十分なこともあります。安易に「肩が痛い=肩を休める」という対応では、いつまでも痛みが改善しない可能性があることを理解しておきましょう。

野球肩は、原因によって症状が異なります。股関節の硬さ、体幹の弱さ、肩甲骨の可動域不足など、肩に負担がかかった原因を見極めなければ、一時的に改善したとしても、すぐに再発します。

野球肩の場合、原因によって損傷している組織が異なるため、病態に応じた的確なアプローチが必要です。

野球肩の引き起こす原因

野球肩には、複数の原因がありますが、主に以下の6つに該当するケースが多いでしょう。

  • 上腕二頭長頭筋炎
  • インピンジメント症候群
  • 腱板損傷
  • 上腕骨骨端線離開(リトルリーグショルダー)
  • 腋窩神経障害
  • ベネット病変

各原因について詳しく解説します。

整体師 橘

最も多いのは腱板損傷で、特に棘上筋腱移行部(肩の外側、上腕骨大結節と呼ばれる部分)の損傷です。

上腕二頭筋長頭腱炎

上腕二頭筋とは、腕を曲げたときにできる力こぶの筋肉です。この筋肉と骨の繋ぎ目である腱が、肩の溝でこすれて炎症を起こすのが上腕二頭筋長頭腱炎です。

上腕二頭筋長頭腱炎が原因の場合、投球動作のなかでも、特にフォロースルー時に肩の前側に痛みが出やすいのが特徴です。

インピンジメント症候群

インピンジメント症候群とは、肩を上げる過程で腱や滑液包が骨に挟み込まれて起こる痛みなどの症状です。

腕を横から上げる外転の動作中に、肩の挙上角度が約70〜120度の間で特に強い痛みを感じます。強い痛みが発生しなくても、特定の角度で引っかかり感や少しの痛みが出る場合は注意しましょう。

腱板損傷

腱板損傷とは、肩の奥にあるインナーマッスル(棘上筋など4つの筋肉)が切れたり傷ついたりした状態です。腱板を構成する4つの筋肉は、以下のとおりです。

肩のインナーマッスル
  • 棘上筋
  • 棘下筋
  • 小円筋
  • 肩甲下筋

上記のインナーマッスルが損傷したり筋力が低下したりすると、腕を自力で持ち上げられなくなるケースもあります。放置すると関節の動きがさらに悪化するため、早期に筋肉の柔軟性や支持力を取り戻すケアが必要です。

上腕骨骨端線離開(リトルリーグショルダー)

上腕骨骨端線離開(リトルリーグショルダー)とは、成長期の子ども特有の病態です。上腕骨は、成長に伴って骨端線という部位から伸びていきます。この骨端線が、投球のねじれで剥離することで上腕骨骨端線離開(リトルリーグショルダー)が発生します。

上腕骨骨端線離開(リトルリーグショルダー)では、成長期の子どもが投球動作後に痛みを引き起こしやすいのが特徴です。放置すると将来の選手生命に関わるため、早期発見と整形外科受診が必要です。

腋窩神経障害

腋窩神経とは、肩の後方にある隙間を通る神経です。投球動作を繰り返す際に、腋窩神経を圧迫したり、摩擦が起きたりすることで痛みやしびれを引き起こします。投球動作後に腕のしびれや脇の裏側を押したときの痛みが発生するのが特徴です。

ベネット病変

ベネット病変とは、肩関節の後方に骨の棘(骨棘)ができる病態です。投球動作を繰り返すことで肩甲骨の一部が変形し、症状が出現します。

主に投球動作で腕を振りかぶった際に、肩の後ろ側に痛みが出現する傾向があります。また、肘の曲げ伸ばしで痛みが出現するのもベネット病変の特徴です。

野球肩で見られる症状別の対処法

野球肩になった際に、休んでいるのに改善しないケースでは、単に肩の使いすぎによる痛みではない可能性があります。また、痛みが出現する部位によって原因が異なるため、各症状に応じた対処法を考えることが大切です。

整体師 橘

オーバーユース(肩を使いすぎた状態)の場合は、安静によって比較的早く改善することがあります。しかし、関節構造の破綻などによって日常生活内でも腱板や関節唇にストレスが入り続けると、治りにくくなることがあるので注意しましょう。

休んでいるのに改善しない

しばらく休んでいても症状が改善しない場合、肩の可動に伴う原因ではなく、関節や筋肉の構造に問題が起きている可能性があります。

骨の異常などが発生している場合は、触診だけでわからないこともあるため、レントゲンを撮ってもらうのも良いでしょう。

また、肩周囲の筋肉が硬直しているケースもあります。筋肉の硬直による痛みの場合は、完全休養では改善しづらいため、痛みのない範囲で少しずつ動かすことも大切です。

肩の前側が痛い

肩の前側が痛い場合、主に上腕二頭筋長頭腱や肩甲下筋の炎症、または腱を挟み込むことが原因になっている可能性があります。投球時に腕を後ろに引いた際や、リリース直前に痛みが発生しやすいのが特徴です。

肩の前側が痛む方は、肩のインナーマッスル強化や大胸筋のストレッチを行うと良いでしょう。

肩の後ろ側が痛い

肩の後ろ側の痛みは、投球のブレーキ動作による筋肉の損傷や神経の圧迫、関節の硬化が原因となっている可能性があります。

投球時には、フォロースルー時に痛みが出やすいのが特徴です。振り子運動などで、圧迫された神経の解放、損傷した筋肉に負荷をかけない運動に取り組むと良いでしょう。

野球肩で整体院への相談が必要なケース

野球肩は、整体院での施術を受けることで改善する可能性があります。整体院での治療が推奨されるケースを把握しておくと、スムーズに治療を受けられます。

整体師 橘

肩の動かし方で痛みが変わる方や姿勢や肩甲骨で痛みの増減がある方は、整体院での治療で改善する可能性があります。「休むと少し楽だが、投げると再発する」という方は、整体院に相談しましょう。

一方で、夜間痛や筋力低下を伴う場合は、すぐに病院受診をして医師に相談することをおすすめします。

慢性的な痛みや違和感がある場合

投球時や投球後にいつも違和感や軽い痛みがある方は、まずは整体院に相談してみましょう。

肩の突っ張り感や疲労感が抜けないといった慢性的な症状があるケースでは、姿勢の歪みや投球フォームの癖などが原因になっている可能性があります。その場合は、姿勢や投球フォームから原因を分析し、全身のバランスを整える施術が有効です。

痛みだけでなくフォームを改善したい

野球肩の多くは、下半身の硬さや股関節の可動域不足を、肩で無理に補うことで発生しています。その場合、単に痛みを緩和するだけでなく、投球フォームや姿勢の歪みを改善しなければ、すぐに再発してしまうでしょう。

整体院では、骨盤の歪みの矯正や全身の連動性を高める施術を実施しつつ、投球動作の指導を通じて、再発しにくい体づくりまでサポートできます。

自宅で実践できる野球肩改善のセルフケア

野球肩を改善するためには、専門家の治療に加えて、自宅でできるセルフケアに取り組むことも有効です。ここでは、体に負荷をかけることなく、安全に自宅でできるセルフケアトレーニングをご紹介します。

振り子運動(コッドマン体操)

振り子運動(通称:コッドマン体操)とは、肩の緊張を解き、関節の可動域を広げるのに効果的な運動です。運動する際には、無理に動かすのではなく、重りの遠心力を利用して優しく動かすことで、関節への負担を抑えながら柔軟性を高められます。

手順
  1. 安定した台に手をつきます。
  2. 片方の手をだらんと垂らします。
  3. 重り(ペットボトル等)を持ち、肩の力を抜いて円を描くようにゆっくり動かします。

胸のストレッチ

胸のストレッチでは、胸の大きな筋肉(大胸筋)の緊張を緩和し、柔軟性を向上させます。筋肉の過緊張によって制限されていた肩の可動域が広がり、投球時の方への負担が軽減されます。ただし、運動時に肩の痛みが出現した場合は、すぐに中止しましょう。

手順
  1. ストレッチしたい方の腕を、肘を曲げた状態で肘が肩より高くなるように壁につけます。
  2. 壁につけた側の胸を開くように肩の前から胸の前側を伸ばします。

広背筋のストレッチ

広背筋のストレッチとは、背中の大きな筋肉である広背筋を伸ばし、肩や腰の連動性を高める運動です。肩甲骨回りの柔軟性が向上し、肩関節への過度な負担を軽減できます。

手順
  1. 四つ這いになります。
  2. 顔の前で両手・両肘をつけ、肘が離れないように体を後方に引きながら腕を伸ばしていきます。
  3. 背中のあたりが伸びるのを感じながら10秒キープします。

まとめ

野球肩が治らない方は、原因ごとに正しい対処法ができていない可能性があります。まずは原因を特定し、適切な治療を受けることが大切です。

また、誤った対処法を繰り返すと、逆に病状を悪化させる可能性もあります。自己判断で放置せず、早期に整体師や信頼できるトレーナーに相談しましょう。

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整体師 橘

まずは正しい検査結果をもとに、治療プログラムを立案することが大切です。選手の置かれている状況に合わせて、専門家が設定したプロトコルに沿った治療を受けましょう。

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