床での骨盤にいい座り方2選!NGな座り方や今すぐできるストレッチも合わせて紹介

「こたつでテレビを見ていると、いつも腰が重くなる…」
「テーブルでパソコン操作するとき、長時間の作業が難しい」
「床に座るとき、結局どんな姿勢が最適なの?」

床に座っている方で腰痛などに悩む方は、非常に多いです。実際に、間違った姿勢で床に座り続けることは、骨盤のゆがみや慢性的な腰痛を引き起こします。

このような身体の不調を放置すると、将来的に深刻な腰や股関節のトラブルに発展するリスクもあるため、大変危険です。

そこでこの記事では、正しい床への座り方やNGな座り方、今すぐできるストレッチなどを整体のプロが徹底解説します。

整体師 橘

床座りが直接の原因で整体院に来院される方は、実のところそれほど多くはありません。ただし、田舎にお住まいの高齢者の方や、床生活が長い方は注意が必要です。

正しい座り方と対策さえ知っていれば、骨盤へのダメージは大きく防げます。ぜひ記事を最後まで読んで、毎日の姿勢を見直してみてください!

目次

間違った姿勢で床に座るのが骨盤や腰に悪い理由5選

間違った姿勢で床に座り続けると、以下のような症状を引き起こす可能性があります。

  1. 体重が骨盤周りに集中して腰に負担がかかる
  2. 骨盤が後傾して背骨がゆがむ
  3. 骨盤がゆがんで左右差が出る
  4. 骨盤を支える筋肉が衰えやすくなる
  5. 下半身の血流が悪くなる

1. 体重が骨盤周りに集中して腰に負担がかかる

椅子に座るときと違い、床座りは体圧が分散されにくく、骨盤周りに体重の圧力が集中します。結果、腰への負担が増し、骨盤のゆがみや腰痛につながりやすいのです。

実際に床に座っているときの腰への負担は、まっすぐ立っているときの約2倍という研究結果も出ています。

引用:Nachemson, A. L.: The lumbar spine, an orthopaedic challenge, 1976
姿勢による椎間板への圧力の変化(直立を100%としたとき)
  • 仰向け寝:25%
  • 横向き寝:75%
  • まっすぐ立つ:100%
  • 前屈みで立つ:150%
  • 荷物を前屈みで抱える:220%
  • 椅子に座る:140%
  • 椅子の上で前屈する:185%
  • 椅子の上で前屈みに荷物を抱える:275%

上記の論文では、椅子に座って前屈している状態でも、椎間板に約1.8倍の圧力がかかっています。理論上、床に座っているときはこれ以上の圧力がかかっている点に注意しましょう。

また、長時間同じ姿勢を続けることも、慢性的な腰の痛みや骨盤のゆがみを引き起こす原因です。

2. 骨盤が後傾して背骨がゆがむ

床に座る際、多くの方は無意識のうちに背中を丸める姿勢をとりがちです。

この姿勢を続けると骨盤が後ろに倒れる「後傾」の状態になり、連動して背骨もゆがんでしまいます。

骨盤の後傾が慢性化すると、背骨や腰周辺の筋肉が不自然に引き伸ばされます。結果、常に筋肉が張った状態が続き、腰への負担が増大するので注意してください。

3. 骨盤がゆがんで左右差が出る

女性が床に座る際に多いのが、左右どちらかにお尻をずらす「横座り(お姉さん座り)」や、両足を外側に開く「ペタンコ座り」です。

これらの座り方は、身体の片側だけに負担が集中します。すると骨盤の高さに左右差が出るため、ゆがみの原因となります。

骨盤のゆがみは全体の左右バランスが崩れ、腰痛を悪化させる悪循環に陥る要因なので、注意してください。

4. 骨盤を支える筋肉が衰えやすくなる

床座りの姿勢が長く続くと、身体を支える筋肉を正しく使えなくなる問題が生じます。とくに影響が深刻なのが、骨盤をハンモックのように下から支える「骨盤底筋(こつばんていきん)」です。

骨盤底筋が弱まると、骨盤を正しい位置で安定させられなくなります。加えて、筋力の衰えによる内臓の下垂も起きやすくなります。

内臓が下がると「消化機能の低下」や「下半身太り」といった、美容面への悪影響も招いてしまうため注意が必要です。

5. 下半身の血流が悪くなる

床に長時間座り続けると、循環機能にも悪影響があります。

床座り状態では下半身が圧迫され続けるため、血流やリンパの流れが悪くなります。股関節周りの筋肉が硬くなるうえ、血行不良は下半身の冷えやむくみの大きな原因です。

また、股関節が硬くなると自然と腰が丸まりやすくなるため、慢性的な骨盤のゆがみや腰痛をさらに招きやすくなってしまいます。

床に座る時の骨盤にいい座り方2種類

床での座り方で、骨盤への負担が比較的少ないとされているのが「あぐら」と「正座」です。

どちらも正しく座れば腰への負荷軽減が期待できますが、あくまで「ベターな選択肢」である点を覚えておいてください。

整体師 橘

どちらの座り方でも、もっとも大切なのは長時間同じ姿勢を続けないことです。「正しい座り方」を意識しながらも、こまめに姿勢を変えることを最優先にしてください!

1. あぐら

床に座る際、骨盤の位置を保つためにおすすめできる座り方が「あぐら」です。あぐらは股関節が開きやすく、身体全体がリラックスしやすいメリットがあります。

ポイントは、お尻の下の突起した骨である「坐骨」で、左右均等に体重を支えるイメージを持つことです。加えて背すじを伸ばし、骨盤をまっすぐ立てるように意識して座りましょう。

また、長時間あぐらのままでいないことも、骨盤を守るうえで重要です。

2. 正座

あぐらと並んでおすすめの姿勢が「正座」です。

正座は骨盤がまっすぐ立ちやすく、背すじも自然と伸びやすいため、骨盤を安定させるのに適した座り方といえます。

一方で、長時間続けると膝や足首に強い負担がかかり、血流不良を起こすデメリットもあります。あぐら同様に長時間座らず、正座用のクッションなどを活用して膝への負担を和らげながら取り入れてください。

逆効果!骨盤に負担のかかるNGな座り方3種類

一見ラクに見える座り方でも、骨盤にとっては大きな負担になっているものがあります。次の3つの座り方は、できるだけ避けてください。

  1. ペタンコ座り
  2. 横座り(お姉さん座り)
  3. 体育座り

1. ペタンコ座り

両足を外側に広げてお尻を床につける「ペタンコ座り」は、股関節を内側にねじる危険な姿勢です。女の子座りとも呼ばれます。

股関節が過度に内側にねじれることで、骨盤が横に開きやすくなります。すると起こるのが、お尻が大きく見える、下半身に脂肪がつきやすくなるなどの悪影響です。

また脚のバランスが崩れるため、X脚やO脚の原因にもなります。骨盤矯正の観点から見ると、絶対に避けたい座り方です。

2. 横座り(お姉さん座り)

女性に多い「横座り(お姉さん座り)」は上半身の重さを片側に集中させてしまうため、骨盤にねじれを生み出します。

結果、片側の筋肉だけが異常に緊張する状態が続き、骨盤の高さに左右差が生じてしまうのです。

この骨盤のゆがみは、以下のような症状の原因となります。

  • 腰痛
  • 首や肩のコリ
  • 頭痛
  • 冷え・むくみ
  • 下半身太り など

全身の不調の引き金になりかねないため、横座りは意識して避けることをおすすめします。

3. 体育座り

学校でおなじみの「体育座り」ですが、骨盤や腰椎にとっては負担の大きい座り方です。

体育座りでは骨盤が後ろに大きく倒れ込み、腰椎が丸まる不自然な姿勢を長時間強いられます。この姿勢は腰痛を引き起こすだけでなく、内臓を圧迫して消化不良や自律神経の乱れにつながります。

体育座りは、身体全体への負担が大きい座り方である点を覚えておきましょう。

床に座るときに骨盤へのダメージを抑える5つの対策

床に座ることが避けられない場面でも、工夫次第で骨盤へのダメージを大幅に軽減可能です。ここでは、実践しやすい対策を5つ紹介します。

  1. 骨盤を立てることを意識する
  2. 20~30分に1回立ち上がって姿勢をリセットする
  3. 座布団やタオルで骨盤下に傾斜を作る
  4. 高反発素材やゲル素材のクッションを敷く
  5. 背もたれのある座椅子に座る

1. 骨盤を立てることを意識する

お尻の下の突起した骨である「坐骨」を探し、その2つの骨に左右均等に体重を支える感覚で座りましょう。おへそを少しだけ前に向けるイメージで、骨盤を床に対して垂直にキープするのがポイントです。

背すじを無理に反らせると、身体を痛めます。そのため、肩の力を抜いて坐骨が床に収まる位置を探してみてください。

常日頃から「骨盤が立っているか」をこまめに自己確認する習慣がつけば、姿勢や腰痛の根本的な改善につながります。

2. 20〜30分に1回立ち上がって姿勢をリセットする

長時間、同じ姿勢で座り続けるのは避けてください。スマホなどで「20〜30分に1回」のアラームをセットし、強制的に立ち上がる習慣を作りましょう。

加えて、立ち上がった際に股関節や太もも、ふくらはぎを30秒ほどかけて軽く伸ばせば完ぺきです。筋肉の緊張がリセットされ、骨盤のゆがみや腰痛のリスクを大幅に減らせます。

3. 座布団やタオルで骨盤下に傾斜を作る

お尻の後ろ半分(坐骨の下あたり)に、厚さ5センチ程度に丸めたタオルや座布団を敷いて、骨盤に傾斜を作りましょう。

骨盤が自然と前傾するため、床座り特有の骨盤が後ろに倒れる状態を防げます。家にあるものですぐできるので、今日から試せるのが大きなメリットです。

4. 高反発素材やゲル素材のクッションを敷く

自力で正しい姿勢を保つのが難しい場合は、骨盤サポート機能のある専用クッションを買いましょう。

クッションを選ぶ際は、高反発素材を選んでください。体が沈み込んでしまう低反発素材は、逆に姿勢が調整しづらくなります。

また、体圧を均等に分散させるゲルクッションは、お尻や腰への負担を大幅に減らしてくれます。お尻の後ろ半分に痛みを感じやすい方は、中央に穴が開いたドーナツ型クッションもおすすめです。

整体師 橘

クッションを選ぶ際に気をつけてほしいのは、柔らかすぎるものを避けることです。柔らかすぎると体が沈み込んでしまい、姿勢の調整がしにくくなります。

ある程度の硬さがあるものを選べば、骨盤を正しい位置でしっかり支えられます。

5. 背もたれのある座椅子に座る

長時間の床生活が必要な場合は、背もたれ付きの座椅子を活用するのがおすすめです。背もたれが骨盤の後傾を防ぎ、腰への負担が軽減されます。

腰に優しい座椅子の選び方
  • ランバーサポートが付いている
  • 座面が柔らかすぎない
  • 肩や首まで背もたれがある
  • リクライニング調整がしやすい

また、腰と背もたれの間にできた隙間に丸めたタオルを挟み込むことで、腰椎の自然なサポートも可能です。

【今すぐできる】骨盤を整えるおすすめストレッチ3選

床座りで凝り固まった骨盤まわりの筋肉をほぐすストレッチを、以下の3つ紹介します。

  1. 両膝抱えストレッチ
  2. 梨状筋(りじょうきん)ストレッチ
  3. 腸腰筋(ちょうようきん)ストレッチ

1. 両膝抱えストレッチ

床座りでこわばった腰やお尻の筋肉をほぐし、骨盤周辺の血流を改善する効果が期待できるストレッチです。

手順
  1. 仰向けに寝た状態で、両膝を両手で抱え込む
  2. 息を吐きながら、ゆっくり両膝を胸の方へ近づける
  3. 腰やお尻の筋肉が伸びている状態で約30秒間キープ
  4. 息を吸いながら、ゆっくり両膝を元の位置に戻す
  5. 上記を2〜3セット行う

背中が過度に丸まらないよう、腰を床に軽く押しつけるイメージで行うのがポイントです。反動をつけず、深い呼吸に合わせて痛みの出ない範囲で実践してください。

2. 梨状筋(りじょうきん)ストレッチ

お尻の奥深くにある「梨状筋(りじょうきん)」や、お尻周りの筋肉を伸ばすストレッチです。

手順
  1. 床に座り、身体の後ろに両手をついて体重を支える
  2. 両足を少し広げ、膝を90度に曲げる
  3. 右足を内側に倒し、左足首を右足の膝上に乗せる
  4. 脚全体をゆっくり倒しながら、お尻の筋肉を20~30秒ほど伸ばす
  5. 左右それぞれキープするのを1セットとし、2〜3セット行う

日常で伸ばしにくい筋肉を、ピンポイントでほぐせます。骨盤が倒れるのを防ぐだけでなく、下半身の血行促進や坐骨神経痛を和らげるのにも役立つでしょう。

3. 腸腰筋(ちょうようきん)ストレッチ

床座りで縮こまった、太ももの付け根にある「腸腰筋(ちょうようきん)」をほぐすストレッチです。

手順
  1. 床に片膝立ちになり、前膝を90度に曲げ、後ろの膝は床につける
  2. お腹に軽く力を入れて腰が反らないようにし、骨盤をまっすぐ立てるように意識する
  3. そのままゆっくりと重心を前足の方へ移動させ、後ろ足の股関節の付け根を伸ばす
  4. 心地よい位置で止め、深呼吸をしながら20~30秒間キープする
  5. 左右それぞれ20〜30秒キープするのを1セットとし、2〜3セット行う

お腹に力を入れたまま、腰を反らさないように伸ばすのがポイントです。骨盤を正しい位置へと戻す効果が期待できます。

【まとめ】骨盤矯正と姿勢矯正を気軽に始めたい方はぜひウェルメディカルへ

1日2日程度では、床座りの影響は大きくありません。ですが「たかが姿勢」と侮っていると、気づかないうちに深刻な骨盤のゆがみや腰痛につながります。

姿勢の改善は、1日でも早く始めるほど改善の見込みが上がります。もし腰痛や身体のコリなど不調を感じたら、ぜひお近くの整体院に相談してみてください。

整体師 橘

「自力で姿勢改善するのは難しい…」と感じる方は、ぜひ1度ウェルメディカルにご相談ください!

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この記事を書いた人

橘 陸のアバター 橘 陸 整体師【国家資格:柔道整復師免許保有】

骨盤矯正・姿勢改善を専門とする柔道整復師として、整体院での豊富な臨床経験を活かし、ご来院いただいた患者様の状況に合わせた最善の整体施術をご提案。整体・骨盤矯正・姿勢矯正・産後骨盤矯正だけではなく、腰痛・肩こり・五十肩・ヘルニア・脊柱管狭窄症・座骨神経痛・小顔矯正の施術も得意としている。